刺し子展「花ふきんと帆布」

日本の暮らしの知恵から生まれ、主に東北地方で用いられた刺し子。
様々な図案が生まれ、実用性を重視したその一途な針仕事の中にも、身に付ける衣服へおしゃれを施した女性たちの美しい心が、そこにありました。
針仕事は、女性にとってとても重要な仕事で、娘が生まれた母親はその子がお嫁に行く時には、縫いためたいくつもの図案の花ふきんを渡し、嫁へ送り出すエールと共にその技術をつないでいきました。

栃木県真岡晒を使用し、前面にポップな文様を刺しました花ふきんは、速乾性もあり、丈夫な綿100%、ふきんのご用途のほか、おしぼり、ちょっとした目隠し用のお掛けなど、暮らしのお供に、置いてくださるとうれしいです。

帆布トートは、外見はすっきりとしたベーシックな色に、内ポケットに刺し子を施しました。
現代的で、普段に溶け込む使いやすい刺し子とはどんなものだろうと考え、今回は、見せる刺し子ではなく、自分で楽しむ刺し子をテーマに、可愛らしいハンカチを持ち歩いている時のわくわく、のような、バックを開けた時に、自分をときめかせるオシャレにしたいと思い作りました。
サドルは本革使用、使うほど、帆布生地とともに柔らかみと風合いが出てきますので味としてお楽しみください。

100 cent ans 百年
木下悠子

期間：2017/4/25(tue)-5/7(sun) ※月曜日は定休日
時間：11〜19時
場所：the ETHNORTH GALLERY 1F 中央テーブル