「山に帰る道」銅版画作品展 by V vv Studio 2019年6月25日(火) 〜 7月21日(日)
Concept コンセプト
私はよく想う。山、それは空間ですか、それとも巨大な物体なのでしょうか?
私は後に知った。山、それはある種の距離で感じる存在であることを。
視界にある距離、歩の距離。
遠くの距離にある山、凝視する能力がある、観ることであり観られること。
近い距離にある山、ある種内側がある、それは内側であると同時に外側でもある。
山を見る、持続して見る、時間が経過し、自分を見つめる。
もう少し長くなると、私はまるで私ではなくなるようだ。
私は目の前の事象の一部になる。
もしかしたら、このような思考の中で、すでに私は山の一部になったのかもしれない。
Mezzotint メゾチント技法
版画の凹版技法のひとつ。銅版などの金属凹版にロッカーという櫛のような刃がついた器具で版全体に無数の刻みを入れたり、ささくれ状態の線をつくったりする。さらにその上をバーニッシャーやスクレーパーという金属のヘラのような器具でささくれを削ったりならしたりして絵を描き、刷る際にはインクを細かな刻みに擦り込んだ後に、刻みのない部分からは拭い落とす。これにより、刻みが残っている部分はインクの色が濃く現れ、刻みが削られたりならされたりした部分は白く浮き出るという効果が得られる。微妙な明暗の加減を楽しむことが出来るとされる。1640年ころ、オランダ人のL・ファン・ジーゲンが考案し、17世紀から18世紀にかけてイギリスにおいて発達した。その後、1875年にイタリア人エドアルド・キヨッソーネが日本にメゾチントの技法を伝えた。(ウィキペディア)
Profile プロフィール
台湾の台北実践大学 建築学科卒業の台北を拠点にしているアーティスト。建築学的な視点を発想の起点としており、
ドローイングから銅版、インスタレーションまで幅広く製作している。