国内の気鋭音響作家Sleepland「Out of Hue」発売!2019年9月20日(金)
◎作品概要
品番:KK038
発売日:9月20日(金)全国発売
アーティスト名:Sleepland
タイトル名:Out of Hue
楽曲:
1. Corduroy
2. At Least, Water
3. Procurement of a Surface Area
4. With Unsteady Steps
5. Dot Touch
6. Influx
7. Gnarled Limbs
8. Everything is There, Besides Anything is Not There
試聴ページ:
SOUNDCLOUD
先行予約ページ:
https://naturebliss.bandcamp.com/album/new-out-of-hue-kk038
作品概要:
国内の気鋭アーティストSleeplandによる究極の1枚!!!
「色相の外」と名付けられた本作は、本人のベルリン滞在時に書かれた、鮮烈な体験、そして感情を基に綴られた作品。
薄暗い凍てつく冬景色、絶望、喪失、虚無、生命の儚さ・・それらの感情をストレートに音で記録した、震えるような強度に満ちた音楽集です。
◎Sleepland本人による本作について
“色相の外”と名付けたこのアルバムは、私が2017年の秋から2018年初頭の冬の間、ドイツ・ベルリン滞在時に製作したものです。
2017年5月から1年間ワーキングホリデーでベルリンに移住し暮らす中で、印象的だったのが日本の春夏秋冬とは異なる気候の移り変わりでした。
中でも冬の季節は凄く奇妙な体験でした。日照時間は少ない上昼間でも分厚い雲が空を覆い、
晴れ間のない日がほとんどで色のない世界を生きているような感覚だったのを覚えています。夏の間は陽気だった街の人々も、冬になるとどこかピリピリと緊張した雰囲気で、
感情までもこの色のない世界に吸い込まれていくようでした。加えてその冬は死生観について考えさせられる時でもありました。まず何人かの尊敬する音楽家がこの世を去ったこと。
彼らが遺した音楽たちを改めて聴き返しながら、どうして逝ってしまったんだろうか、最後に見た景色はなんだったんだろうか、しばらくそんなことを考える日々が続いていました。
その後ポーランドのアウシュビッツ強制収容所を訪れる機会があり、これまで机上で大まかに理解してたつもりになっていた、ユダヤ人へのナチスによる迫害について、
実際に建物や構造物、資料、空気に触れて無常や虚無、喪失、茫然など様々な感情が渦巻き、途方もない気持ちになりました。
特に第二収容所のビルケナウに着いて門を通り抜けた瞬間に開けた、とてつもなく広大で朽ち果てた土地が目に入った瞬間の衝撃、この場所で何万人という人間が強制労働、
処刑を強いられてきたという事実に頭が追いつかず、また雪風が吹き曝しの中だったのもあって、とても現実のものと思えずしばらく意識のやり場を失いました。
そういった経験から生じた、心に空いた穴みたいなもの、漠然と取り残されてしまったような感覚などを音に投影していきました。
製作面ではベルリン滞在からの製作記録として”Plain works”というタイトルを掲げ、ほぼ毎月bandcamp上でEPを発表していました。
回を重ねる中で新たにモジュラーシンセを導入し始め、これまでのギター中心での曲作りとは少し異なった表現方法を得ることができました。
今回のアルバムではモジュラーシンセ中心の曲が半分を占めています。先に感じたベルリンで過ごす冬の感じが、モジュラーシンセの持つどこか無機質な音像とマッチしたのかもしれません。
◎Sleepland(スリープランド)プロフィール
兵庫県出身の米村研吾氏によるソロ・プロジェクト。ロック、シューゲイザー、ポストロック等複数のバンドを並行して活動しながら、
2011 年よりソロ名義Sleepland での音源制作を開始。その後複数の国内外レーベルよりEP、アルバムのリリースを重ねる。
2015 年11 月 アンビエント/ ドローン作家Chihei Hatakeyama 氏が主宰するレーベルWhite Paddy Mountain よりアルバム
『for Silentseeing』を全国リリース。収録曲「merits of sequence」は創業1688 年、西陣織の老舗である株式会社細尾の
2016 年度新作ファブリックの映像に使用された。 作風は主にギターを中心としたアンビエント/ ドローンミュージックで、
人の意識、無意識の間にある音響を追求している。 また大阪のロックバンドweather spoon でもギタリストとして
参加しており、2017 年2 月にフルアルバム 『Parallel Lights』 をリリースした。
◎本作のマスタリングを担当したStephan Mathieuによる推薦文
「Out of Hueは驚くほど見事なアルバムです。ベルリンの冬を熟知している私から見ても、
Sleeplandの楽曲は寒々しい厳しさをまとっているのと同時に、奥底は人間的な温かみと好奇心で輝いています。」
◎本作に合わせてSleeplandのリリースツアーを開催。詳細は下記をご覧ください。