長澤製作所
〜鍛金工芸製品特集〜
2021年1月19日(火)〜1月31日(日)
◎ 特集説明
鍛金とは金・銀・銅などの金属の属性と延性を利用して、打ち伸ばしたり縮めたりして茶器や酒器など
様々な生活用品を作る技術で、今回は伝統工芸士である長澤利久氏による鍛金製品を紹介します。
丹精に数千回も叩き描いた槌目模様は美しさだけではなく、本体の強度を増す役割も果たしています。
そして独自の表面の色出し技術や、急須などは持ち手を籐や蔓で巻き、蓋部分も熱くないように
手編みのキャップが付いていたりと、細部に渡って職人の技を活かした品々をご覧ください。
ちなみに銅は熱伝導が良いため、濃いお茶が好きな方にはオススメで、
さらに抗菌作用があり経年変化も美しく、まさに一生ものの逸品です。
槌目模様を入れていく様子。場合によっては4千回ほど叩いている。
工具も先代から自前で制作したものを使用。工房には膨大な数があります。
◎ 長澤製作所プロフィール
大正時代から続く、現在では3代目の長澤利久氏率いる鍛金工房。
30年以上鍛金に従事し、通産省認定伝統工芸士認定、
荒川区登録無形文化財として認定されています。
「機会で大量生産された品が出回る中、手造りの味を活かし、銀、銅、真鍮などの
金属板を鍛金して、茶器類、鍋、皿などの食器や花器などを精魂こめて造っています。」
長澤 利久