中国少数民族の服飾展~布の記憶~2019年1月29日(火) 〜 2月11日(月)
「雷公から地上に遣わされたカエルはミャオ族の人たちが干ばつに苦しんでいると鳴いて天上に知らせます」
とある本の中で随分と前に知識として触れていたはずのこの一文に、何故か改めてひどく感動してしまいました。
ヒトがまだ木や石ころとも心通わせ虫ほどもえらくなかった頃、自然もヒトも小さな生き物も渾然一体となり大地で蠢いていた頃の、
なんて清らかで心豊かなミャオ族の世界観なんだろうと。
今もそのカエルの姿は広西融水ミャオ族の布にしっかりと刻まれ受け継がれています。見たことのない記憶を懐かしみ、感謝の思いを込めて。
前回からちょっと間が空きましたが谷中エスノースギャラリーでの7回目の展示会です。
坂井昌二
<坂井昌二氏 プロフィール>
1986年~89年 中国を始めアジア各地を回り、以降8年間会社勤めをしながらも夏冬の年2回必ず「アジア詣で」を続ける。
1997年 広西チワン族自治区南寧に留学
1998年 雲南省麗江に留学
1999年 留学より帰国、主にアジア関連の品を扱う店舗やギャラリーを対象に現地で仕入れた布等の卸販売を開始。
2003~2010年 銀座SYN美術にて店舗販売 店舗撤退以降、再び卸販売やギャラリーでの展示会開催、講演等を行いながら現在に至る。